「あ、あいつら」



公園で、
碧達が喋ってた。
・・・仲良さそうに。



「海翔ーっっ」



碧は走って来て、
あたしに抱きついた。



「みど・・・、
 苦しいんだけど」

「あっちゃー、
 疲れてるね??」

「ちょっとね」

「何して来たの??」



あたしに
そう聞いた後、
辻宮先輩の方を見た。



「姉貴がうるさくてさ」

「それだけで
 疲れたわけか?」

「うっさい碧」



碧から離れて、
あたしは、
ベンチに座った。



「海翔、
 大変だったろ」

「・・・先輩」

「そのうち慣れるよ。
 聖那がうるさいのも」

「・・・はい」



なんか。
・・・不思議。

矢崎先輩とは、
あんなに話せない。
ちょっと、
親しくなれた気がした。

なんでかな。