「いいでしょ??」



笑顔で、
そう言って来る
聖那ちゃん。

ダメな理由は、
ないけどさ・・・。



「いい、ですよ」

「やったあ!!」

「おい姉貴、
 海翔引いてる」

「えっ?
 ごめんね!!」



あ、いや。
引いては
いないけど・・・。



「海翔、
 行こっか」

「あ、うん!」

「またね、海翔!!」

「あ、はいっ」



聖那ちゃんは
最後まで元気だった。



「悪い、海翔。
 やっぱうるさかったな」

「ううん。
 大丈夫だよ」

「あれ、
 テンション下がった?」

「ちょっと、
 疲れたかも」



あたしって、
昔からこう。
疲れたら、
テンション下がる。
たまに、
心配されるもん。
具合悪い?って。



「ごめんな。
 公園戻ろっか」

「うん」



ゆっくり、
公園に戻った。

気・・・、
遣わせちゃったかな。