「初磨・・・」

「来てくれてありがとうね・・・」



雪姉さんが、
弱々しく言った。



「ママ、愛どうして
ここに来たのぉー?」

「愛くん、
ちょっと待っててね」

「この子が・・・?」



初磨のことと、
愛翔のこと・・・。

あたしにとって辛いこと、
重なっちゃった・・・。

どうすればいいの?



「辻宮くん、だっけ」

「はい」

「ちょっと、
海翔のこと頼んでいい?」

「はい」



先輩と一緒に、みんなから離れた。



「大丈夫?海翔」

「うん・・・」



大丈夫・・・で
あってほしいんだけど・・・。



「・・・俺に、うそ?」

「えっ、あ・・・」