「仲良いわね、あの2人。
 もう3年の付き合いよね?」

「そんなに経つか・・・」

「3年かあ・・・」

「ま、俺らだって3年先も
 こうしてるだろうけどな」



先輩の笑顔に、胸が高鳴った。
3年先も、こうして・・・。

・・・笑ってる、かな??



「うん」



―――信じてました。
  ずっとずっと、
  笑っていられると。

  ・・・先輩。
  この時には、もう・・・?―――



それからまた、
先輩の部屋にいた。

・・・そして、16時を回った。



「じゃあ・・・、帰るね」

「ん。頑張れよ??」

「・・・うん。ありがとう」



先輩の家を出ようと、
ドアを開けかけた時。



「あ!」

「え??」

「メアド、教えて」

「あ・・・」



そういえば、教えてなかった。
最近まで距離を置いてたんだし。

あたしのメアドを教えて、
先輩のメアドも教えてもらった。

距離が縮まった。
・・・そんな気がした。



「じゃあ・・・、またね」

「ん。メールしてな」

「先輩・・・。
 あたし、幸せだよ」

「・・・うん。
 俺も、幸せだよ」



好きです。心から。

あの人に会うのは、
正直、恐いけど・・・。

先輩が応援してくれるから、
あたしは、頑張れるよ・・・。