「お邪魔しまーす!!」

「うるっさい!」



やって来たのは、
童顔で、
可愛い感じの人。



「あれ?誰?この子」

「聖生の彼女」

「へー!!聖生、やるじゃん。
 俺、聖那の彼氏。小野 慶斗!」

「あ・・・、新垣 海翔です」



差し出された手。

無視するわけにもいかないから、
仕方なく手を出そうとしたその時。



「海翔に触んな、慶斗」

「あ、だーい丈夫だって、
 俺は聖那一筋!だからサ❤」

「キモい!ったく。
 ごめんね、海翔」

「ううん。大丈夫だよ」



・・・嬉しかったから。

先輩が、慶斗くんに、
触んなって言ってくれたの。



「せーなちゃん❤
 相変わらず冷てぇな~」

「だーからキモいってば!!」



聖那ちゃん、
この人のこと好きなんだなあ。

微笑みが、
隠されてるよ。



「ね、おばさん。
 聖那、マジで俺のものね」

「どうぞどうぞ♪ほら、
 2人とも部屋に行きなさい」

「やった~❤聖那聖那、
 許可貰っちゃったよ??」

「ちょっ、ママ!!」



聖那ちゃんと慶斗くんは、
階段を上って行った。

部屋行って、何するんだろう。
許可・・・って??