「・・・違うよ」

『本当に?』

「うそついても、
 しょうがないじゃん」

『・・・だよな』



会話が、続かない。



「それだけ?」

『いや・・・』

「何?」

『話したいんだ。
 明日・・・、いい?』



先輩から、
言って来るなんて。

正直予想外。

先輩的には、
話すことなんて、
ないんじゃないの??



「いいけど・・・」

『明日休み時間、
 音楽室にいるから』

「・・・うん」

『じゃあ、明日』



プツッ...

最後は
あっけなく切られた。

話って・・・、
何なんだろう。



「・・・あ」



千晴に、
言っとくか。

あいつ多分、
明日も教室
来るんだろうし。



【明日、用事ある。
 教室来ないでね】



ちょっと冷たいかな。
・・・いいよね。

どうせ千晴だし。