返した方が、
いいのかな・・・。

別に、いいよね。

何返したらいいか、
分かんないし・・・。



「あたし部屋戻るー」



自分の部屋に戻って、
楽な格好に着替えた。

制服楽じゃないし。



♪~



「あれ、電話だ」



なんだ。碧か。
千晴かと思った。

いや、
千晴だったら
困ってたんだけど。

番号教えてないし。



「もしー」

『ぁ、海翔~?』

「うん、どうかした?」

『別に用はないんだ~。
 最近遊んでないからさ』



・・・確かに。

休み時間は碧、
いつも屋上行って。

帰りは碧、
矢崎先輩と帰ってるし。

それにあたしは、
千晴といるし・・・。



「ほんとだね」

『辻宮先輩と、
 なんかあったの?』

「え?」

『先輩に聞いても、
 答えてくれないから』



隠し事したくないけど、
なんとなく言えない。

親友なのにね。