千比絽に好きと告げた癖に、返事を貰うのが怖い。


俺には時間がないから、千比絽を幸せにする事は無理なんだ。

その癖にほっておけなくて、ごめん。


俺は今まで自分から告白した事なんてないから、どうして良いのかわからない。


言うつもりはなかったのに、千比絽を見ていたら口が滑ってしまった。


女の子なのに、野球を必死に頑張る千比絽が好きになったしまったのだ。


身長は男並みで、肩に筋肉もついていて、見た目はどうみても男子。


でも、笑った顔や、走ってる時の真剣な顔に俺はやられた。


いつも千比絽の側にいたいと、真剣に思う。


抱き締めた時の千比絽は、やっぱり女子だった。


この気持ちをどうしていいのか、告白するべきではなかったことは分かってるが。


自分の気持ちを押さえられなかった。