俺はそのまま入院して、中2の1年間学校を休み病気と戦う事になった。


誰も俺が病気で休んでるなんて知らない。


誰にも知られたくなかったし。


親父の骨髄が俺のと一致して、移植手術をした。


一応手術は成功。


無理な運動は避けるように言われたのに、俺は野球をやめられなかった。


自分では無理してるつもりはないのだが、この前の検査結果があまり良くなかったのだ。


でも、病気の事は誰にもいいたくないし、監督にも言ってはいない。


神様、俺にもう少し時間を下さい。


後、少しだけでいいから、俺に野球をやらせてほしい。


千比絽と野球がしたいんです。


千比絽と出会えて、生きる欲が出てきたのだ。


千比絽の為にもまだ死ぬ訳にはいかない。