どのくらい眠ったのだろうか。


枕元におにぎりと手紙が置いてあった。



【千比絽へ


腹減ってるだろ、カッコは悪いが美味さは保証する。


ゆっくり眠って明日は元気な千比絽に戻れ。


千比絽、忘れるなよ、俺がおまえを必ず守ってやる。


たまには俺に甘えてくれよ。


弘也より。】



西條先輩ありがとうごさいます。


おにぎり美味しいです。


又、涙が溢れた。


嬉しくても涙が溢れるんですね。


ずっと一人ぼっちだと思ってたのに、西條先輩といると寂しくない。


とっても、暖かい気持ちになる。


西條先輩の腕の中は暖かくて、とても安心出来た。


幸せを感じる事は本当に久しぶりだったから。


西條先輩の腕の中で、父さん抱きしめられた事を思い出していた。