西條先輩には本当に甘えてばかりだ。


西條先輩はどうしてそこまで、私の事を考えてくれるのだろうか。


妹みたいに思ってくれてるのかな。


「千比絽は一人部屋にしたから、心配しなくていい。庄一は決して、千比絽を嫌ってる訳じゃないからな。」


そう言われても、はい、とは頷けない。


絶対嫌われてると思うし。


「西條先輩の気持ちに答える為にも、頑張りますので今後ともよろしくお願いします。」


西條先輩が豪快に笑う。


「俺が好きでした事だからさ、俺は工藤哲の大ファンだったから、千比絽を応援したくなったんだよ。」


西條先輩の気持ちにどうしても答えたい。


小山主将の事はこの際気にしないでおこう。


西條先輩がいれば、小山主将は怖くもない。


そう思う事にすれば、気持ちも楽になった。


一週間の合宿に期待が膨らんだ。