西條先輩といると本当に楽しい。


野球の話も出来るし、一緒にいて気を使わなくて済む。


野球バカな私を普通に扱ってくれるのが嬉しい。


「こう見えてプロ目指してるから、小山には敵わないけど、今年の夏は最後になるから結果を残したい。」


西條先輩はかなりコントロールがいい早い球を投げる。


小山主将より、絶対西條先輩の方がピッチャーに向いてると思う。


だが、佐川監督の思いは違うみたいだ。


「何考えてるんだよ、いいから早く食え、この後ゲーセンへ行こうぜ。」


ゲーセン行った事ないんだけど。


まぁ、いいか。


「俺が教えてやる。たまには羽目をはずして遊べよ。」


母さんに出かける事言ってないけど、いいかな。


母さんは多分家にはいないだろうから。


男子と出かけるのは始めてで、ドキドキした。


本当のデートではないけど、野球の事少し忘れもいいかな。