弘也はかなり驚いていたけど、これが私らしく生きる事だと思った。


母には勇気を出して相談すると。


驚くのは分かっていたし。


「こんなに早く千比絽がお嫁に行くなんて、思ってみなかったわ。辛かったらいつでも帰って来なさい。」


母が結婚を許してくれた。


今直ぐに結婚は無理だけど、弘也のマンションに住む事に決めたのは、もう離れて暮らしたくない。


弘也が死ぬなんて考えてないけど、小林医師から聞いていたから。


《弘也の命はもうそう長くはない。せめて誕生日までは生かしてやりたい。》


だから決めた、弘也と一緒にいようと。


弘也はきっと私した約束を守ってくれるはずたから。


一日でも、長く生きてほしい。


弘也は私を一人にはしないと信じてる。


ずっと、ずっと、一緒にいようね。


愛してます。