気がついた時は保健室のベットの上にいた。


あれ、私どうしてここにいるの。


「俺の腕の中でお姫様は気を失うし。」


「ごめんなさい。」


だって、慣れないことばかりで、強度の緊張がほぐれて、安心したらそのまま眠ってしまったのだ。


「眠り姫も中々可愛いかったよ。」


本当に情けない。


「大丈夫か。」


うん、あれ、私いつの間に着替えたんだろ。


ウェディングドレス着たままだったのに。


「真央ちゃんが着替えさせてくれたよ。本当は俺が着替えさせたかったけどな。」


それには何も答えられません。


何か言おうとすると。


「誕生日プレゼントはおまえでいいから。ほら、帰るぞ。」


へ、今なんて言ったの。


弘也がさらっと言った。


誕生日プレゼントは、私ですか。


分かりました。


期待しないで、待ってて下さいね。


その時迄に覚悟を決めますから。