千比絽に洗顔、化粧水の付け方、お肌のお手入れの方法を一から教えた。

洗顔だけはしてるようだが化粧水をつけた事がないと言うし、前途多難な気もする。


髪も父に頼み軽くパーマをかけてもらい、優しい感じに流してみると、それだけでも鏡に映る千比絽は別人のようだった。

迎えに来た西條先輩の驚いてる顔を見ると言うことは、かなりエステの効果が出てる事になる。


「本当に千比絽なのか。」


もっと誉めてあげて下さい。


綺麗だとか、可愛いとか言わないと、千比絽は多分すねてしまうと思うんです。


「だから、嫌だといったのに。」


ほらね。


「千比絽が可愛い女の子になって、驚いてるんだよ。」


西條先輩、それは駄目です。


早々にやっちゃいましたね。


「私は元から女子です!」


拗ねた千比絽も可愛いんだけどね。


西條先輩に宥められてる千比絽は、間違いなく恋する女の子だ。


木村なんかに負けません。


千比絽は本当に可愛い女の子でした。


1ヶ月後のミスコンに絶対勝ちます。