はぁ、駄目だ。


気になって、ご飯が喉をとおらない。


「怖い顔してるよ。西條先輩の事気になるの。」

なんか、やな予感がするんだよね。


「ならないと言ったら嘘になるけど、過去は過去だから、今の弘也が好き、それでいいと思ってる。」


あの二人、私に近づいて来ようとしてない。


なんなの。


なんかやだ、木村友梨と勝負しても私に勝ち目はない。


美人は苦手です


「あんたが弘也の彼女。あんた女なの。弘也も趣味が悪い事。」


きつい、化粧と香水の匂い。


頭がクラクラして、吐きそう。


「私たちお弁当食べてるんで、その匂いきつすぎ、何処かへ行って下さい。」


不味かった。


星野、笑っているし。


「どうしてこんな男みたいな女がいいのか、理解出来ない。」


弘也の趣味については私も謎ではあるけど。


「木村に千比絽の良さは分からないよ。悪いけど木村と付き合った記憶ないんだけど、勝手な事言うの止めてほしいな。」


弘也いつの間に来たの。


毎回突然現れるから。


「千比絽と一緒に弁当食べようと思ってね。千比絽は料理は上手いし、掃除、洗濯なんでも出来るんだよ。」


私、誉められてるんだよね。


なんか、複雑だよ。


これでは彼女じゃなくて、奥さんみたい。


まだ、彼女でいたいです。