西條先輩の手を握りつづけた。


西條先輩は生きているのに、ここで諦めたら西條先輩は戻ってこないか。


このまま眠ったままだなんて、それはやだよ。


西條先輩が死んでしまったら、私は生きて行けない。


私を甲子園に連れて行っていうと、西條先輩は約束してくれた。


その約束を守らないつもりなら、最初から約束なんかしないでほしい。


野球部のみんなのも西條先輩と一緒に、甲子園へ行きたいと思ってる。


西條先輩が自分の命と引き換えに、甲子園への道を切り開いてくれたのだ。


西條先輩が生きてなきゃ意味がない。


もう大丈夫だよ。


そう言って、西條先輩戻って来て、千比絽は何泣てるだって怒ってほしい。


西條先輩には絶対生きていてもらいます。


死ぬだなんて許さない。