私は西條先輩と甲子園へ行った、夢を見ていた。


夢の中で私は男子で、西條先輩と手を繋いでる、可笑しな夢。


「ちぃ、大丈夫か? 」


陸斗が私を呼んでいた。


私は何でここにいるのだろ。


「良かった、ちぃまでどうかなるかと思ったよ。」


あ、西條先輩。



「西條先輩はどこ。」


どこにいるの。


「集中治療室にいる、意識が戻らないんだ。もう助からないかも知れない。」


嘘だ、西條先輩は死んだりしない。


私と約束した。


「西條先輩は死んだりしない。私の為に生きるって言ったんだよ。だから死なせい。死なせてたまるもんか!」


ベットから飛び起きて、集中治療室に向かったが。


集中治療室へは入れなかった。


ガラス越し手を合わせ、祈り続けた。


お願いだから、目を覚まして下さい。


死んだりしたら、絶対許さない。