みんなが見守る中、9回の裏同点になり又延長戦になった。


もう、無理だ。


対戦校の城山はピッチャーを変えて来た。


この暑い中、かなりの疲労、体力との勝負だ。


父さんお願いします。


西條先輩に最後まで投げさせて上げて下さい。



父さんが生きていたら、きっと言ってくれると思う。



《千比絽、最後まで諦めるな、自分の力を信じろ!》



父さん、だから、大丈夫だよね。



私は西條先輩を信じる。


西條先輩は絶対負けない。


西條先輩もうあなたは一人なんかじゃありません。


私がいつも一緒にいるし、たくさんの仲間もいる。


だから、絶対負けたりしないと信じてます。