西條先輩が元気になって本当に良かった。


この一週間の合宿生活で、大きな成果を上げる事が出来たと思う。


西條先輩が言う、チームワークはバッチリだし。


西條先輩は普通に接してくるから、私も普通に答えてるけど、何となくお互いぎこちない。


明日は笠原商業との試合がある為、練習を早めに終えた。


「明日の試合に向けて、今日はゆっくり休め。」


監督の言葉で解散になった。



西條先輩の体調も戻ったみたいだで、本当に良かったと思う。


「千比絽、一緒に帰ろうぜ。」


私は頷いた。


西條先輩の後ろを歩いていると、腕を引かれる。


何だか、恥ずかしくて、西條先輩の顔がまともに見れない。


西條先輩はなんとも思わないのだろうか。


私だけがトギドキしてるのが悔しい。