西條先輩にはどうしても休んで貰いたいから。


「そうです、西條先輩と一緒にいたいから、私も休憩にします。」


無理矢理西條先輩を日陰に連れて行き、西條先輩を座らせ飲み物を渡した。


西條先輩に見つめられると、心が落ち着かない。



「千比絽、もしかして俺に惚れた。」


今は冗談必要ないですから。


「はい、はい、惚れましたから、私の言う事聞いて下さいね。」


西條先輩の顔から笑顔が消えた。


「何か愛のない、冷たい言い方だね。」


そう言いながら、西條先輩は優しく私の頭をなぜた。


又、ドキっとしたけど、これが恋と言うものなのか。


もしかして、本当に惚れてしまったのかな。


ない、ない、ないってば。


好きって、どんな気持ちになるのだろ。


はっきりしないけど、西條先輩と一緒にいたい。


離れるのは嫌だ。