江南高校に入学して2ヶ月が過ぎようとしていた。


今日も放課後ある覚悟を決め野球部の部室へ向かう。


野球部監督の佐川先生に入部を拒まれ続ける毎日。


「お願いします。野球部に入部させて下さい。」


佐川監督が又露骨に嫌な顔をする。


でも、負けないから。


「工藤を入部させる訳に行かないんだ。女子が男子と一緒に野球がやれる訳がない。男子とは体力も違う。それに公式の試合にも出れない。マネ−ジャーなら認めてやる。」


マネ−ジャーになりたいんじゃない。


仲間と野球がしたいだけなんだ。


男子に負けない体力もある。


何年もかけて体力作りして来たから、男子に負けない自信があった。


どうして、分かってくれないのだろうか。


悔しくてたまらなかった。


女子だから駄目は絶対に許せない。


こんな事で諦めるつもりはないし、最初からこうなる事も分かっていたし。


私の中の闘志が燃え上がる。


佐川先生覚悟してください。


今日こそ入部してみせます。