お兄ちゃんに教えてもらおう・・・


そう思った


でも・・・昨日の事が


頭から離れない


ううん・・・離れてくれない


なんで 抱き締めたの?


不覚にも・・・ドキドキした


私は 倉崎君が好きなはずなのに・・・


「・・・み? 麻美ー!?」


「へ?」


目の前には 不思議そうな


顔をしている咲帆ちゃんが居た


「どうかした?」


「・・・ううん なんでもないよ」


私は そう言いながら


次の授業の準備をしていた


今朝・・・少しだけ寂しかった


お兄ちゃんに避けられて


昔から 大好きだった


頭が良くて 優しくて・・・


私は何かあると そんなお兄ちゃんに


頼ってばかり・・・


ううん 甘えてばかりだ


いつまでも こんなんじゃダメだよね


私は 1人で残って


数学の勉強をする事にした


誰かに甘えたくない


そう 思ったんだ