周りを見ると 皆必死で


ノートをとっていた


もちろん私も・・・


さすが有名進学校だな


試験もきっと難しそう・・・


そんな事を思っていた


キーンコーン・・・


授業が終わって 先生が教室を出た


「どうしよう・・・」


やばいよ・・・


私は 休み時間も勉強していた


よりによって なんで


数学なの?


「麻美ーって・・・勉強してる?」


咲帆ちゃんが やって来た


「あ・・・うん 数学苦手で・・・」


「じゃあ 朔哉に教えてもらいなよ?


あいつさ 学年首席で 数学得意だから」


三神君が 声をかけて来た


そう・・・だったんだ


凄いなぁ


隣を見ると クラスの女子達に


囲まれている・・・


これじゃあ 教えてもらえそうにないよ


どうしよう


「家でやるよ」


そう言いながら ノートと教科書を


机の中にしまった