・・・次の日・教室


私は 鞄から教科書を


出していた


「はぁ・・・」


今朝 お兄ちゃんは


目を合わせてくれなかった


なんか・・・心が苦しい


「麻美 おはよー!」


咲帆ちゃんが 明るく声を


かけてきた


「あ・・・おはよ 咲帆ちゃん」


「ねぇ 昨日告った?」


昨日・・・


なんて言えばいいのかな?


「あ・・・えっと・・・


出来なかった」


「なんで!?」


なんでって・・・言われても


「まぁ・・・いいけどさ」


「朔哉君! おはよ!」


ドキン


そんな声がして 見ると


倉崎君が 女子達に囲まれていた


本当に・・・人気だな


ガタ


「おはよ」


「あ・・・うん! あの


昨日は・・・ごめんね?」