---朔哉side---


「やっぱり麻美ちゃん 呼び出されたな?」


亮介はそう言いながら


近くの壁に寄りかかった


「・・・ああ」


わかっていたはずなのに


助ける事が・・・出来たのだろうか?


あれで 助けたつもりなのか?


「てかさ お前気付いてたんだろ? 手紙の事」


「・・・なんだよ それ」


手紙って・・・なんだよ?


「お前と喋るなって手紙・・・


麻美ちゃんは捨てたみたいだけどな?」


それで・・・あいつ最近


様子変だったのか


「俺のせいで・・・麻美が」


「・・・自分責めるなよ


てか お前のファンは怖いなー」


亮介はそう言いながら 


その場に座り込んだ


「でも 助けに来ただろ?


麻美ちゃんも無事だった訳だし?」


それは・・・そうだけど


もし 俺が来なかったら・・・


きっと 叩かれてたよな?


麻美は何も言わないから


きっと俺は 少し


安心していたのかもしれない