凄く・・・心が痛く感じた


「・・・ごめんね?」


お兄ちゃん ごめんね?


私の勝手な想いのせいで・・・


こんな事になって


だけど 仕方なかったのかな?


「麻美?」


ドキン


声をかけられて 振り返ると


朔哉君が立っていた


どうして・・・?


「朔哉君・・・なんで?」


「・・・バイトの帰りで


途中でお前の兄貴と会ったんだ


それで・・・今頃麻美は


泣いてるって聞いて」


きっと お兄ちゃんはこうなる事


わかっていたのかな?


私の事を ずっと想ってくれてて・・・


「私・・・お兄ちゃんの事


振っちゃったんだ・・・」


声が震えたような気がした


「大丈夫か?」


「うん・・・」


ぎゅ


朔哉君は 私を抱き締めた


「・・・自分の事 責めるなよ?」


「え?」