翼の姿はなかった。
そのかわり・・柱に1枚の紙があっただけだった。

《つばさへ
病院の屋上から今度、紙飛行機を飛ばしてみて。
俺が絶対に拾うから。》

・・溢れ出す涙と共に貴方への気持ちがすべてなくなればいいのに・・
そう思うことが出来たら。
諦めることが出来たらこんなに苦しまないのに。
心臓の音が大きくなる。
苦しい・・苦しい・・。
でもこれは発作なんかじゃない。
翼に対するドキドキだ・・。

翼!翼!会いたいよお・・。

そんなことを思いながらあっとゆうまに年が明けてしまった。
そしてあたしは21歳・・。
この年まで待ってドナーが来ないとゆうことは、もう・・。
無理なのか。
あたしはそんなことを考えていた。