##### 訊いてもいい #####
##### ことなのか? #####
と、迷っている僕を察してくれたのか、
「本当は、私も周りの友達みたいに高校に行きたかったんですけど‥‥」
と、前置きし、彼女は
その理由を話してくれた。
「私、小さい頃から
体が弱くて、
すぐにカゼを引いて
熱を出したり、肺炎を
おこして入院したりで、
小学校の時は
あまり学校へは
通えなかったんです。
中学生になってからは
少しは良くなったんです
けど…、
中3の終わり頃から
また、学校を休むように
なって…、
結局、行きたかった高校の受験も、他の高校の受験も受けられないまま、
中学校を卒業しちゃったんです…」
そう言って、
彼女は僕に笑ってくれた。
でも…
僕は彼女に
何も言えなかった。
何も言えずに、
ただ 胸のあたりが
苦しくなった。
##### 彼女の笑顔が #####
###### あまりにも ######
####### 悲しそう #######
##### だったから… #####