荷物をバッグの中に
全部入れ終え、
「じゃー、行こうか」
と 僕が立ち上がると、
彼女もイスから立ち上がった。
……が、次の瞬間
「‥‥!?」
彼女の体が
力無く崩れた。
とっさに支えようとした
僕の胸に、彼女の細い体がもたれ掛かる。
その体は、
思っていたよりも
ずっと小さく、
弱々しかった。
「大丈夫…?」
「ごめんなさい‥。
大丈夫です‥」
少しフラフラしながらも、彼女は自分の足で立ち、
僕に笑ってみせた。
でも、その顔は青白く、
とても大丈夫とは言えない状態だった。
「とりあえず、
座ってた方がいいよ」
僕は
彼女をイスに座らせると、
「どこか
具合が悪いんじゃ‥」
と彼女に訊いた。
彼女は
首を小さく横に振り、
「ただの 立ちくらみです。少し休めば 大丈夫ですから、心配しないで下さい」
と 僕に笑った。
「本当に‥大丈夫?
家に帰って休んだ方が…」
僕の言葉を遮るように、
彼女は首を横に振った。
「本当に大丈夫です。
それに、今日は2時に
お母さんが迎えに来てくれることになってるから‥、だから それまでは…」
何かを言おうとしたが、
彼女は途中で言葉を止め、僕から少し視線を
そらした。
心なしか、
彼女の頬が少し赤くなったように見えた。
全部入れ終え、
「じゃー、行こうか」
と 僕が立ち上がると、
彼女もイスから立ち上がった。
……が、次の瞬間
「‥‥!?」
彼女の体が
力無く崩れた。
とっさに支えようとした
僕の胸に、彼女の細い体がもたれ掛かる。
その体は、
思っていたよりも
ずっと小さく、
弱々しかった。
「大丈夫…?」
「ごめんなさい‥。
大丈夫です‥」
少しフラフラしながらも、彼女は自分の足で立ち、
僕に笑ってみせた。
でも、その顔は青白く、
とても大丈夫とは言えない状態だった。
「とりあえず、
座ってた方がいいよ」
僕は
彼女をイスに座らせると、
「どこか
具合が悪いんじゃ‥」
と彼女に訊いた。
彼女は
首を小さく横に振り、
「ただの 立ちくらみです。少し休めば 大丈夫ですから、心配しないで下さい」
と 僕に笑った。
「本当に‥大丈夫?
家に帰って休んだ方が…」
僕の言葉を遮るように、
彼女は首を横に振った。
「本当に大丈夫です。
それに、今日は2時に
お母さんが迎えに来てくれることになってるから‥、だから それまでは…」
何かを言おうとしたが、
彼女は途中で言葉を止め、僕から少し視線を
そらした。
心なしか、
彼女の頬が少し赤くなったように見えた。