「海斗ぉー。誕生日何が欲しいー?」
もうすぐ海斗の誕生日。
「ん?ひかるのすべてが欲しいぐぇあッ!!」
「キモいこと言うな。何もいらないんだね」
「ウソウソウソ!!ひかるちゃん?ウソだよ!」
「んー・・・」
相変わらず・・・
お調子者。
ぜっったい人類で1人だけだよな。
こーゆー人間。 もしかして新種?
「ひかるからもらえるなら、俺は何たっていいよ」
ニッと笑みを浮かべる。

―ドキッ

もしこれが電話ごしだったら、うちはものスゴく顔が赤面してたかな?
「あ、どっか行くん?」
「あ、翼達と遊びに。サッカーしてくる」
「ん。気をつけてね♪」
またニッと微笑む。

ズルいよ。

「いっ・・・行ってきまふ・・・///」
「呂律回ってねーし♪」
海斗をシカトして家から飛び出る。

ドッドッと心臓の鼓動が全身を通して聞こえてくる。

「ひかるー。遅ぇーよ」
「わっ、わりぃッ///」
「・・・顔、赤ぇぞ。熱?」
「えっ?あ、あははッ。大丈夫ッ!!」
「倒れたらブッ殺す」
「怖っ」
まぁそのあとはサッカーしたけど・・・
大好きなサッカーをやっているのに、やる気が出ない。
なんで・・・?

「ひかる?」
心配そうにうちの名を呟く翼。
「・・・わり。ちょっと急用思い出したわ!」
「は?」
「また今度なっ。じゃーなー!」
「おいひかる!」