中三の終わり、春の始まり…



― 卒業式 ―




「ごめん…、別れて?」



受験にも合格して、花が咲き乱れていた私の頭の中は、

祐哉(ユウヤ)の告げた一言に気付くまで、時間がかかってしまった。






・・・は?





「え?なんかの冗談??」



(まさかね…)



「ごめん…冗談じゃない。

……好きな子が、できたんだ。

陽菜(ヒナ)はもちろん好きだよ?

でも、陽菜よりも好きなんだ…。」



そう言って、ろくに私の答えも聞かずに祐哉は走り去って行った―――








ざ…ざけんなー!!!!