家へと到着した中川はリビングのテレビをつけ、カップラーメンにお湯を注ぐ。いまどきのカップラーメンは5分待たなければいけないものもあるのである。

そこから中川は思考モードに入ることにした。

とりあえず今後の調査の方法としては、とりあえずは桜井亜紀への聞き込みをするべきだと考えた。何かの情報を得られる可能性がある。

そう考えた中川は、明日、土曜日にランチにでも誘おうと考えた。もちろん受験生としていろいろ質問する名目でである。そう思い立つと、中川は桜井亜紀に連絡をした。

明日の昼は空いているということで、新宿でランチをする約束をした。調査目的であることを知らない人からしたら単なるチャラ男であると思われると考えると、少し面白おかしく思えてきた。

明日は寝坊が許されないので、ひとまず睡眠をとることにした。

この調査は成功するのか。そんなことを考えているといつしか夢が頭の中に入ってきた。


夢であるとわかっていながら夢を見ている感覚である。

・・・・・渡辺さんがこちらを見て笑いかけている。それに対して中川も微笑みかける。すると突然、渡辺さんが悲しそうな顔をした・・・・まるで昔の俺のような悲しみを、その顔に感じた・・・・・・・・