「花…戻ろう?」



突っ立っている私の手を引く真央ちゃん。
そっか、翔くんは彼女いたんだね
それなら私と話す意味だってないよね。
私なんかに名前で呼んでほしくないよね。





「今のはタイミングが…」




タイミング?
そんなの何?




「あはは、彼女いるって本当だったんだ。」



「え、花何言ってんの!?そんなわけないでしょ!」




何で?
何でそんなことがいえるの?
完全に私嫌われたんだよ?




「真央ちゃんは…好かれてるから。
真央ちゃんに私の気持ちわからないよ!」




ちがう、私そんなことが
言いたいんじゃないのに。
でも、言葉が出てきちゃうよ。




「花…なんでそんなこと言うの?」



「いつも幸せそうな真央ちゃんに言われたくない!
タイミングって…どういう意味!?私はふつうに…」





「あー!もう!何でそんなこと言うの!?
あの状況で竹中くんいたら三浦くん怒るに決まってるよ!
気づいてあげられない花が一番わかってないよ!」




わかってない?
私はたくさん考えたのに



「ちゃんと考えたもん!
竹中くん今関係ないじゃん!
真央ちゃんも翔くんの味方するの?
勇人くんがいるもんね。
友達より彼氏とるんだ?真央ちゃんのバカ!」