「俺ら閉じこめられたんだな。誰にやられたんだ?」


「クラスの女子に…」


「そうか。城山雅が絡んでるかもしれないな…」



た、確かに…
翔くんのファンだしね。



「…でもなんで花に嫌がらせするんだろうな?全くわかんねえよ」


え…?
気づいてないーーー!?




「花、ケータイもって来てるか?勇人たちに連絡取ったらどうにかなるかもしんねえ」


「ううん…カバンごと教室におきっぱなし」


「そうか…俺も教室に置きっぱなしなんだよなあ…
誰かくるまで待つしかないな…」



だっだれかくるまで!?
かみなりくるのにこんなところにいれないよぉ…




さっきよりもくっついてしまう私。
恥ずかしいけど恐怖のほうが勝ってしまう。
そんな私に翔くんは気づいたのか



「大丈夫だ。かみなり終わるまでこのままでいてやるから。」



優しくしてくれる。
落ち着くし安心する。
なんなんだろう…この気持ち…
私なんかおかしいよ。



「ありがとう」


「おう」