「この子、男の子こわがるし、絡まれやすいからー。」


お母さんまで!
もう!

「あははっ。俺も花にこわがられてますからーっ」



笑って答える翔くん
それを聞いたお母さんとお姉ちゃんは大きな声で




「花!三浦くんのことこわがってどーすんのよ?」

「ほんとだよ!こんなにいい子なのにー。」



私この空間ついていけないかも




「わっ私学校いくね!いってきまーす!」



急いで家をでる。
ほんとお母さんもお姉ちゃんも恥ずかしすぎるよー!!



「おい!花!」


後ろから聞こえる翔くんの声。
ひぃっ…こわいよぉ




「はいぃなんですか…?」
「何で俺を置いてくんだよ!…まあいいや。んじゃあ行くぞ。」



また昨日みたいに手をにぎられる。
えっえーー!?




「ちょっちょっと…!これはやばくないですか!?」


「何がやばいんだ?お前つかまえてないといろんな奴に絡まれてめんどくせーもん。」



めっめんどくさい…!?
立ち止まる私。
めんどくさいのに迎えにこないでよ…!
って言うんだ!自分!