「あっそのビデオってこれのこと?」



明るい声で入ってきたのは勇人くんだった。



「そうそう。それよ…ってあなた!
なんであなたが持ってるの!?」






手に持ってるのは例のビデオ。





「なんでってねえ?
まあいろいろとねっ」




へらっと笑いながら
勇人くんはディスクを床にたたきつけて
再生不可能になった。







「これで、俺がお前と
一緒にいる理由はなくなった。
早く俺の前から消えてくれ。」







翔くんは城山さんに言い放った。





「うそ…こんなはずじゃなかったのに!!」







そういって城山さんはいなくなった。





私は今の状況にまったくついていけなかった。
でも…でも、翔くんが
私のとなりにいるってことは
確かなんだよね?