「三浦翔くんです!!」






一気に会場は盛り上がる。






「きゃー!三浦くーん!」







拍手が鳴り響く中
ステージにのぼる翔くん。
そのとなりにはもちろん城山さん。






くっついて腕まで組んでいる。






嫌だ。
そんな嫌悪な気持ちがわいてくる。
あと一歩だよ。
その一歩が踏み出せない。
今すぐ翔くんのところにいきたいのに。






ぽんっ




誰かに肩をたたかれ
振り向いてみるとそこには





「花っ。」






優しい笑顔の真央ちゃんがいた。







「ま、真央ちゃん…。わ、わたしね」






真央ちゃんの顔で一瞬気が緩む。