「花…俺お前にあきたなんて言ったけど
そんなことねーんだよ。
お前といると楽しいんだよ。
俺、花には笑っててほしいんだよ。」







そういいながら
私の髪をさわる翔くん。



「花と一緒にはいれないけど
これだけは言わせて?」


そういった翔くんとの距離はもっと近くなる。



「花…」





「翔くん…」








「「好き。」」







自然と2人の声が重なる。





翔くんは私の涙を服の袖でぬぐう。





そして優しくぎゅっと抱きしめられてから
そっと離れて翔くんはたった一言






「ありがとな。」






と言って教室を出て行ってしまった。