あれから、数ヶ月。
学校は学園祭の時期となった。





そして私たちの関係はというと





「花!何ぼーっとしてんだよ?遅刻するぞ!」





「あ、うん!」




何も変わっていない。
あの日以来、気持ちを伝えるタイミングを
逃し続けている。



毎日、一緒に学校に行って、
一緒に帰る。






「花、おはよー」





「真央ちゃん、おはよっ」






「もう少しで学園祭だね!」





「うん!楽しみだねー」





学校はその話題で持ちきり。
木苺学園祭はとても大きい行事で
他校からもたくさん人が来るから
出会いもたくさんあるって
真央ちゃんが言ってたんだ。