「あ、ありがとう。」


「ん。」





翔くんの匂いでとても安心する。
私、このまま翔くんが
来なかったらどうなってた?



そう考えるだけでゾッとしてくる。






「?…どうした?こわいのか?」





私の気持ちを察したように
翔くんは問いかけてくれた。





「う、うん。私このまま翔くんが
来てくれなかったらって…」





「考えたってキリねえよ?
俺が助けた。そしてこれからも
お前のこと助ける。それじゃダメか?」





そういって私の頭の上に手をのせる。





…やっぱり、私は翔くんが好き。
改めてそう思った。






「よし、そろそろ帰るか」




「うん。」