一瞬で私の腕の痛みはやわらぐ。




『ドカッ』





鈍い音が響く。
一発だけ。





「おい。花の痛みはな。こんなもんじゃねえぞ。
わかったか?もうこんなことすんじゃねーぞ。お前も!!」




そう言って城山さんを指差す。




「わかったら、もう出てけ」





「ひぃ!!」




竹中くんはすごい速さで出て行った。




「わ、私はあきらめない!覚えておきなさい!」




とだけ言い残し走っていった。





「おい…大丈夫か?」




私の元へくる翔くん

やっと…やっと終わった。
私、助かったんだ。




「こ、こわかったよ…」





思い出しただけで恐怖がよみがえる…