そんな風に浮足立ってる
私の気も知らないで
ユウキは私の髪に触れながら
楽しげな口ぶり。


「もしケイがここにいたら
俺マジでぶん殴られるな。

それと“18までキスもセックスも禁止”
だっけ?この前つい理性効かなくて
この約束破らせちまったし」

「は!?
何でそんな事まで知ってんのよ!」


思わず顔持ち上げて抗議したら
やっぱりユウキと目が合って
身体の中電気が走ったような感覚。


だめだってわかってるのに
もう目が逸らせない。


――絡み合う視線。


ユウキはなおも
私のこと打ちのめすみたいに


「言っただろ?
お前の事に関しちゃ
知らねぇことないって。

マジで俺ケイに呪い殺されっかも。
……でもアイツに何されても
俺お前の事手に入れたい」

「……ユウキ」

「なあアキ、お前の返事は?」


強い目で見つめられながら
そんな風に聞かれて

私の気持ちは――。


サクラの顔、ケイの顔
それに今までの過去

ユウキと出会った日の事
彼の強い視線に刺されそうになって

その後もどなられて、怒られて
でも守ってくれて
あったかい眼差し、優しさ

そして彼の歌。


このドキドキと爆発しそうな心臓
締め付けられるような胸の痛み。


色んなこと頭の中駆け回って
出てきた答えは――