「わかったよ。今日はゆっくり休むから」

「当たり前でしょ。安静にしとけば明後日には退院できるんだから」

「本当!?やったぁ~!じゃあ寝る。おやすみ」ふとんに潜った。

「もう、あんたは…。あたしは帰るからね」お母さんも部屋から出て行ってしまった。

やっぱり1人になるとすごく寂しい。こんなにも病室が広かったなんても知らなかった。

元ちゃんに逢いたいよ…。

でも、元ちゃんはあたしのことなんか…。

もし元ちゃんを好きにならなかったらこんなにもつらい想いしなかったのかな?

そう考えると涙が溢れてくる。

人前ではほとんど泣かない。弱い自分を見せたくないから。

あたしは1人で泣き続けた。涙が枯れるまで。