そして彼女は…
「ねぇ…
せっかく偶然、こうして話す
事できたんだし、
名前くらい聞いてもいい?」
っと言ってきた…
彼女の問いに
緊張しながら
答えた…
「颯人…神崎颯人です」
「私は茉莉、城戸茉莉!
よろしくね」
彼女の名前…
ステージ上ではマリとしか
名乗っていない…
当たり前の事だが
彼女の名前を聞いた時
実在の人物なんだと
妙に親近感が湧いた
空想の人物じゃあるまいし
実在するのは当たり前なのに…
しばらく彼女と話をした
どれくらいの時間がたったのか
彼女の人懐っこい人柄もあり
だいぶ緊張もほぐれてきた…
その時、
彼女が立ち上がった
「はぁ…楽しかったぁ!
君…あっ!颯人って
面白いねっ。
じゃあ私次の駅だから…
またゆっくり話しようよ?」
そう言う彼女に
少し照れながら
「こっちこそ!また…」
とだけ返した
そして電車が止まり
ドアが開いた…
彼女は手を振りながら
ドアへと向かい
ドアの手前で一瞬止まり
僕に投げかけた…
「あっ!
ライブ〜サボるなよっ」
そう言い残し
彼女は降りて行った
1人になった僕は
彼女との会話を思い出し
少しにやけていた
城戸茉莉…かぁ…
なんかステージとは違う
感じだったけど…
好きだなぁあんな子…
嬉しかった…
名前だけなのに…
会話の中で彼女の事を
知れたのは
名前だけなのに…
それだけで今の僕は
幸せな気持ちになれた…
僕はテンションが
上がっているのを
抑えつつ、
いつもよりも
少し遠回りしながら帰った
彼女との距離が…
ほんの少し近づいた日だった…
「ねぇ…
せっかく偶然、こうして話す
事できたんだし、
名前くらい聞いてもいい?」
っと言ってきた…
彼女の問いに
緊張しながら
答えた…
「颯人…神崎颯人です」
「私は茉莉、城戸茉莉!
よろしくね」
彼女の名前…
ステージ上ではマリとしか
名乗っていない…
当たり前の事だが
彼女の名前を聞いた時
実在の人物なんだと
妙に親近感が湧いた
空想の人物じゃあるまいし
実在するのは当たり前なのに…
しばらく彼女と話をした
どれくらいの時間がたったのか
彼女の人懐っこい人柄もあり
だいぶ緊張もほぐれてきた…
その時、
彼女が立ち上がった
「はぁ…楽しかったぁ!
君…あっ!颯人って
面白いねっ。
じゃあ私次の駅だから…
またゆっくり話しようよ?」
そう言う彼女に
少し照れながら
「こっちこそ!また…」
とだけ返した
そして電車が止まり
ドアが開いた…
彼女は手を振りながら
ドアへと向かい
ドアの手前で一瞬止まり
僕に投げかけた…
「あっ!
ライブ〜サボるなよっ」
そう言い残し
彼女は降りて行った
1人になった僕は
彼女との会話を思い出し
少しにやけていた
城戸茉莉…かぁ…
なんかステージとは違う
感じだったけど…
好きだなぁあんな子…
嬉しかった…
名前だけなのに…
会話の中で彼女の事を
知れたのは
名前だけなのに…
それだけで今の僕は
幸せな気持ちになれた…
僕はテンションが
上がっているのを
抑えつつ、
いつもよりも
少し遠回りしながら帰った
彼女との距離が…
ほんの少し近づいた日だった…