………まっマズい…

嫌な予感的中!!



僕は我慢し

彼女に気付かれてないか

顔色を伺う…



すると彼女は…



「あっあんまり…
美味しくないよね…」



っと苦笑いしながら

お茶を飲んだ…



そして…



「ハハァっ!
やっぱ馴れないことは
するもんじゃないよねぇ」



っと落ち込んだ表情を見せた…


僕は笑顔で



「そんなことないよ!
美味いよ!ホントに!
特にこの卵焼き!
うん!イケるっ!」



っと言い


弁当を全部食べた…



遠慮した笑顔で



「ありがとうっ」



っと言う彼女…



正直…スゴく可愛かった…



そして…

2人で寝転がりながら

流れる雲を見ていた…



しばらくそうしていると

彼女が空に手を伸ばし

歌を口ずさんだ…




大空に浮かぶ雲を見上げ
翼が欲しいと願いを…

あの雲に触れたくて
手のひらを空に伸ばしてみる


小さな手から溢れる
あの雲は
掴めそうで掴めない
あなたみたいだね…



もしも私が自由に飛べたら
今すぐあなたのもとへと
飛んで行きたい
あなたの側に寄り添いながら
繋いだ手をギュッと
握り締めたい…


叶わぬ願いを胸に詰めて
あなたの笑顔を空に描くよ

この想い空を越えて…
あなたに届きますように…




歌い終わると彼女は…



「即興だけど…良くない?」



っと笑顔で聞いてきた!



僕は少し照れながら…



「そうだね…」



っと笑顔で答えた…



すると彼女は起き上がり…

僕の方を見つめながら



「ありがとう!
リラックスできたし…
行くか!最後のライブ!」



っと言い…


小さくVサインをした…