あの、事件から1ヶ月。




季節は夏に変わっていく…




学校…アタシ、実は…毎日行ってます。




椿君と約束したからね。



椿君もちゃんと学校行くって約束したから大丈夫なはず。




伊織君と椿君と拓哉は同じ高校らしい。



拓哉は学年は2個下だけどね。




「暑い~」




登校中もサユリは暑いを連呼し、結菜は朝からアイスほお張る。



アタシはタオル頭にかけて内輪で仰ぎながら歩く。



学校までの道のりは歩いて30分。


本当に嫌だ。この道のり…でも学校の近くや行く途中に海岸が
あるから嬉しい。



「あ、おはよ~」




後ろから誰かが声をかけてきた。明らか男の声。



誰だよ。





振り向くと



「「「葵君!!!」」」




3人の声がかぶった。何でここにいるかは分からない…



でも、うちらの学校の制服を着ている



と…言うコトは?



「俺、同じ学校だったんだよ?知らなかった?」




「うん、知らなかったよ~」



「俺、2年だしね、別館だから、会わないよな~」




「そうなんだぁ、仲良くしようね~」



と手を振ってバイバイをした。



葵君ねぇ…見たことなかったね





学校にいるけど…授業はほとんど寝ていたアタシ…



いや、アタシだけじゃない



クラスのほとんどが寝ていた。


まぁ、全員って言っていんじゃないかな?



隣の席は結菜、前はサユリ。



最高の席順。



まぁ、クジで仕組んだんだけどね。