ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーcaseー2


予想外だった。


いや、ある程度は予想していたものの
こんなに東美紀がもてていたとは…


借りていたCDを教室で返していたとき
あちらこちらから睨むように見られた。

あれほど可愛くて性格が良ければ
何人かは好きな人がいても納得だが
これほどライバルがいたとは…


一輝いわく

「他のクラスにもわんさかいるぜ。」

とのこと。


俺の走りだした恋は
早くも押しつぶされそうだ。


それでも彼女の笑顔で
押しつぶされかけた心が元に戻る。