朝がきても私はムカムカしていた。
でも心のどこかでは
今日は目を合わしてくれるかな、
なんて思ってる。
学校について
イライラしながら靴をはきかえていた。
ふと顔をあげると
沢田が立っていて目があった。
「あ。」
と沢田は声をもらした。
けどすぐに顔をそらした。
「!」
私はさらにイライラした。
なんなのよ!
何かしたわけ?
私は早歩きで教室に向かう
沢田を追いかけて
前に立ちふさいだ。
「おはよう。」
私はさわやかな朝に
そぐわないくらい
むすっとした顔で言った。
沢田はあっけにとられていた。