ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーcaseー3
ーanother side




息を切らしながら東美紀は走っていた。



彼女の大好きなアーティストが出るTVを
録画予約するのを忘れていのだった。


なかなかTV出演が少ないので
貴重な機会だった。





とにかく美紀は時間までに
家に帰りたかった。





しかし美紀の通っている学校は
田舎にあり、
電車は普通しか停まらず、
次のを逃したら確実に
間に合わない。





美紀は走っている速度を落とさずに
改札をぬけて階段を駆け上がった。